Section1 be動詞を用いた簡単な文章
1. 平叙文
ロシア語を勉強する際には英語と対応させましょう。
ひとまず覚えておきたいのが、①ロシア語には冠詞がない ②ロシア語は(現在形の)be動詞が省略できる ③ロシア語は語順を気にしない の3つです。ほかは英語と同じです。
<例1>
英語:This is a house.
ロシア語:Это (×) (×) дом.
ね?英語をそのまま置き換えるだけでいいでしょ?
ちょうど英語のbe動詞には「である(イコールの意味)」と「~がいる/ある」の2つの意味があったように、ロシア語でも省略されたbe動詞が存在を示す働きをしてくれます。
<例2>
英語:This is here. (これはここにある)
ロシア語:Это (×) тут.
冠詞や現在形be動詞といった、「なくてもわかる」ものを切り捨てるのがロシア語です。
「ロシア語は不要なものを切り捨てる」という発想があると、今後もやりやすいかと思います。不定人称文とかもその考えですね。
(英語だって、he is を he's と短縮するでしょ? is なんてなくてもいいから、短縮してるんです。それといっしょ。
※過去形になるとhe wasの短縮形はない(wasに過去を示す働きがあるから短縮できない)ように、ロシア語もbe動詞の過去形などは書きます。)
※こういうbe動詞の平叙文では、述語の最後の単語のアクセント位置でイントネーションが下がりますが、あまり気にしなくても…。
2. 否定文
英語のnotに当たるнеをつけるだけです。
<例3>
英語:This is not a house.
ロシア語:Это (×) не (×) дом.
※неと次の単語は続けて発音されます。「エータ ニドーム」という感じです。だから実質「не」は「ニ」と発音される(ことが多い)わけですね。
3. 疑問文
ロシア語は語順を気にしないので、疑問文になったところでわざわざ語順を変える必要はありません。
語尾をクエスチョンマークにして、イントネーションを変えるだけです。
<例4>
Это дом ?
簡単ですね。答えるときには、yesに当たるдаと、noに当たるнетを使います(notがнеで、noがнетです。tの位置が逆なので注意)。
あとは英語と同じ感じでおk。
<例5>
英語:Yes, this is a house. / No, this is not a house.
ロシア語:Да, это (×) (×) дом. / Нет, это (×) не (×) дом.
※疑問文のイントネーションは、聞きたい単語のアクセントがある位置を上げます。語末じゃないんで、そこは注意してください。
疑問詞(что, ктоなど)がついた疑問文も英語と同じようにすればOK。例:Who is this ? = Кто это ?
普通は疑問詞が文頭に来ますが、それ以外の語順はどうでもいいです。あと、疑問詞のとこだけイントネーションを上げて残りは下げます。
※教科書上では、Кто это が「誰?」で、 Кто онが「どんな人?」(職業などを聞く) という表現なので区別しておきましょう。
代表的な疑問詞:what→что、who→кто、where→где、when→когда́
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